砂美が通っているアミューズメント喫茶「☆きゃぴたる」で働いている方のお一人が、仮面ライダーBLACK RXが大好きだと言うんです。「仮面ライダーBLACK」と、その完全な続編の「BLACK RX」は、あの本郷猛に始まる栄光の10人ライダーシリーズとは違う世界観で描かれた作品のはず・・・でした。ところが、これが最後でひっくり返っちゃうんだよなぁ。
砂美がタイムリーに全話見た仮面ライダーの作品であり、いろいろな意味で賛否両論なんですが、砂美は大好きなシリーズです。主人公の南光太郎は、イケメン倉田てつをが熱演し、当時大人気となりました。
まず、特筆すべきは善悪の仮面ライダーを登場させた事。幼馴染の2人をそれぞれBLACKとシャドームーンに改造、どちらか勝利した方が秘密結社ゴルゴムの次の創世王になる・・・という衝撃のストーリーは、涙無しには見れず、ゴルゴムの気持ち悪い怪人軍団や、めたらやったら強い3神官、BLACKに敵意むき出しの剣聖ビルケニアなど、魅力的キャラ多く素晴らしい作品でした。
RXシリーズには更に4大隊長とジャーク将軍。そして組織的に編成された怪魔界の戦士達が多数登場、ファンを沸かせました。特に、怪魔ロボット大隊の隊長ガデゾーンと、怪魔異星人大隊の隊長ボスガンはクールで超カッコ良かった!そして白眉は終盤に出現する査察官・ダスマダー大佐!!シャドームーンとの宿命の対決も2度にわたって描かれました。
RXは、後の平成ライダーに多分に影響を与えています。仮面ライダーなのに車に乗る。必殺技はキックでなく剣。そして3段階に変身できるなど万能で、敵のクライシス皇帝も分身のダスマダー査察官として部下の監視をしながら強敵としてRXを苦しめるなど、見所満載でした。怪魔界=クライシス帝国が地球と双子星だったという設定も悲哀を誘うもので、独裁者とともに11人ライダー(最終回前になんと10人ライダー登場で世界観が繋がる凄い仕掛け!!)の前に滅んでいく怪魔界が切ない幕切れでした。
仮面ライダーシリーズは、RX以降、11人ライダーの設定を完全に封印し、今日に至っています。
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