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砂美の子供の頃からの趣味の一つが絵画鑑賞。砂美が自分の大好きな絵画を絵葉書で紹介します。

アングル/泉(部分)

アングル/泉(部分)

1856年。油彩。カンヴァス。
アングルは新古典主義の代表的画家です。素描の大家と評される彼の36年もの製作期間を費やした生涯の大作。最高傑作と呼び声も高い女神なのか、普通の女性なのかは分かりませんがその均整のとれたポーズと輝くばかりの美しさを持ったこの裸体像は、間違いなく絵画史に残る傑作の一つでしょう。少女の腰を少しひねった独特のポーズは彼の得意としたポーズです。


キリコ/通りの神秘と憂愁

キリコ/通りの神秘と憂愁

1914年。油彩。カンバス。
シュルレアリスムの代表的画家で、ニーチェに影響を受け「形而上絵画」を創出したグレ・キリコの代表作の一つ。現実とも非現実ともつかない不思議な世界に真理を求める哲学的な発想は、どこか日本の宮沢賢治の小説を思わせる「不安、切なさ」をかもし出しています。この絵を始めて見た時、私は何故か『銀河鉄道の夜』や『グスコーブドリの伝記』を思い出しました。晩年は、古典主義へ回顧し、作風が変わってしまったという、珍しい近代画家です。


クリムト/エミリー・フレーゲの肖像(部分)

クリムト/エミリー・フレーゲの肖像(部分)

1902年。油彩。カンバス。
オーストリアが産んだウィーン分離派の巨匠の作品。エロスとタナトスをテーマに反体制の官能的絵画を描き続けた彼の、生涯のパートナー・恋人であったエミリー・フレーゲの肖像画です。服装は幾何学的な紋様で彩られた非現実的な衣装なのですが、顔が写実的で微妙なアンバランス・ゾーンに誘ってくれます。


ゴッホ/はね橋

ゴッホ/はね橋

かなり有名な絵で、これが来たときは結構話題になりました。27歳で画家になり、37歳で自殺するまで10年間、あの燃えるような独自のタッチで絵を描き続けたゴッホ。この「はね橋」は、他の作品に比べ静かな情緒が感じられます。


シスレー/ハンプトン・コートの橋

シスレー/ハンプトン・コートの橋

一貫して風景画で走り続けたシスレーの、会心の作。構図も見事ですがやはりこの空の色、川の水面の表現、そして空間の表現力は見事と言う他はありません。ずっと見ていても飽きない、これが印象派の、特にシスレーの風景画の一番素晴らしいところです。


シスレー/モレ橋落日

シスレー/モレ橋落日

1892年。
モネやルノワールと交流し、初期の印象派展で美しい風景画を残しているイギリス産まれの印象派画家。砂美は実はシスレーが大好きです。砂美は風景画が基本的には一番好きなので・・・。「で、代表作は何?」と聞かれたら少し困るんですが・・・ちなみに彼の風景画に影響を受けたと思われる作品が、明治時代の日本に多数見られます。


シニャック/オーセールの橋

シニャック/オーセールの橋

1902年。
スーラの死後は、新印象派のリーダーとなって活躍したシニャックの作品。徹底的に印象派の光の表現を濁色ではなく純粋色のみの視覚混合として理論立てようという試みは、彼の風景画を明るい色彩の点描へと導いていきますが、やはり点描理論は形や動きを表現しにくいという点でマイナスの部分があり、彼自身も行き詰っていくことになります。


シャガール/私と村

シャガール/私と村

1912年。油彩。カンバス。
モデリィアーニと並ぶエコール・ド・パリの巨匠=シャガールの代表作の一つ。小学校の頃、図画工作の教科書で最初にこの絵を見た時の衝撃は忘れられません。ロシアのヴィデブスクの出身である彼が、自分と故郷の結びつきを想いをこめて描いたもので、透明感溢れる色彩美のマジック、複雑にして幻想的な構図、どれをとっても「色彩の詩人」の贈り名に恥じぬ完成度です。砂美の好きな絵ランクでは今まで一度もTOP3から下がったことはありません。それくらい好き。


スーラ/オンフール湊の船

スーラ/オンフール湊の船

1886年。カンバス。油彩。
「グランド・ジャット島の日曜の午後」で有名な点描画家の天才の作品。シニャックとともに新印象主義の旗印になった方ですが、あまりその才能を認められず31歳で亡くなっています。私より若い・・・ピサロだけがその才能を認めていたそうです。


スーラ/グランカンの干潮

スーラ/グランカンの干潮

1885年。
スーラが代表作である「グランド・ジャット島の日曜の午後」を描きあげる前の作品です。明るい色調の点描が観る人を穏やかな気持ちにしてくれる、さわやかな作品になっています。


スーラ/グランド・ジャット島の日曜の午後

スーラ/グランド・ジャット島の日曜の午後

1886年。カンバス。油彩。
言わずと知れた、新印象主義の代表的画家であるスーラが、第8回印象派展に出品した、彼の一番有名な作品。砂美が最も好きな絵の一つであり、いつかレプリカでいいから額に入れて家に飾りたいと小学校3年の時に既に思ってました。スーラ自身は理ずくめの画家であったらしいのですが、この絵の持っている魅力は理屈じゃないと思いませんか?


セザンヌ/洋梨のある静物

セザンヌ/洋梨のある静物

リンゴとか奥さんとかを好んで描いたセザンヌですが、構図やタッチにこだわる性格上どうしても静かなモチーフを選んだのでしょう。現代絵画の父とか言われてますが、実際の話、昔は何がいいのかあまり分かりませんでした。彼の絵は、非常に難しくて真似が出来ないんですね・・・なんかこう、模写しても何かしら狂ってきてしまって・・・色の感性も彼独特で凄いですから。


セザンヌ/砂糖壺、梨とテーブルクロス

セザンヌ/砂糖壺、梨とテーブルクロス

1893-1894年。
セザンヌの得意とする静物画の一枚。セザンヌの静物画は一点からではなく多方面から見た静物の集約なので(それって凄いことなんですが)、通常の静物画とは全く違う印象を受けます。静物なのですがなんとなくそうでない感じ=躍動感、生命感みたいなものを感じます。色彩感覚が桁外れで、後進の画家に多大な影響を与えている彼ですが、わざと塗り残しを作ってみたりするなどの作品もあり、なかなか業師です。


ドガ/舞台の踊り子

ドガ/舞台の踊り子

1878年。パステル。紙。
写実主義の巨匠・アングルに師事したドガは、印象派の中では異端児のような扱いの時もあるのですが、この絵はそれなりに印象派の画家としての特徴が出ています。「踊り子の画家」の面目躍如の傑作です。2階のボックス席から見下ろすという構図で、光と影の部分を描き分けて踊り子が走り出さんとする躍動感の演出をグッと盛り上げているのはさすがです。


ピカソ/ピエロに扮するポール

ピカソ/ピエロに扮するポール

1925年。油彩。カンバス。
キュビスムを確立した偉大な画家・ピカソのもう一つの顔とも言える家族を題材にした傑作。最愛の息子・ポールを描いたもので、この他にもいくつ存在するのですが、その全てがピカソのお気に入りだったそうです。女性遍歴の有名なピカソですが、この際、この絵の前では忘れましょう。


ピサロ/エラニーの花咲く梨の木、朝

ピサロ/エラニーの花咲く梨の木、朝

1886年。
印象派の長老であるピサロが、スーラやシニヤックに出会ってその点描理論に共感し、彼らの作品を印象派展で紹介していくのですが、そのとき一緒に出品したのがこの作品で、彼の点描作品として貴重な一枚です。さすが長老、新人の理論も巧みに自分の作品に取り入れています。


ピサロ/ポントワーズ近郊のエルミタージュ

ピサロ/ポントワーズ近郊のエルミタージュ

コローに傾倒して写実主義から身を起こし、結局モネに影響を受け印象派に身を投じたピサロ。田園風景を描いた作品に良いものが多く、これもその一つです。セザンヌやゴーギャンの師匠でもある彼。確かにセザンヌの作品には彼の影響が伺えます。印象派最年長の彼は、8回の印象派展全て出展しているただ一人の画家です。


ピサロ/ルーヴシェンヌの雪の道

ピサロ/ルーヴシェンヌの雪の道

1872年。
砂美の好きな「冬の田園風景」その2.この空の色は本当に素晴らしい!!あるでしょう?こういう冬の景色は日本にもかつてはあったはずだ!!薄い陽の光と冬の寒さが身体に伝わってくるような絵です。ピサロも小粒でピリッと効いた作品が多いです。さすが印象派最年長!!


ブリューゲル/冬景色

ブリューゲル/冬景色

1625年。油彩。板。
ピーテル・ブリューゲルは「バベルの塔」が有名。晩年は農村を題材にした作品が多いです。ヤン・ブリューゲルとは親子ですね。北方ルネサンスの代表的画家です。うんちくはともかく、砂美は小さいときからずっと冬になって雪が降るたびに「おーブリューゲルの『雪景色』みたいや」と毎年思ってます。それくらい好きな絵です。


ボナール/りんごつみ

ボナール/りんごつみ

1899年。
25歳で「ナビ派」を結成。日本の浮世絵に傾倒し影響を受けた作品を連作した後、結婚した妻のマルトの入浴をモチーフに描き続け「親密派」と称された象徴主義の画家の初期の作品。ゴーガンが提唱したクロワゾニズム(輪郭を際立たせて平坦な色彩で満たす)の手法、浮世絵の影響など若さにまかせた様々な実験手法が見られます。ある意味、彼のよく知られたイメージとは少し違う作品ですが、ほのぼのとしたモチーフで好感の持てる作品です。


マティス/金魚のいる室内

マティス/金魚のいる室内

1912年。油彩。カンバス。
野獣「フォーヴ」と呼ばれた荒々しい色彩印象派・新印象派から脱却しフォーヴスムへの道を開いたマティスの代表作の一つ。金魚は彼の好んだ題材で、1910年代に金魚の絵が集中しているそうです。当時の西欧の日本趣味の現われとも言えるでしょう。


マネ/バルコニー

マネ/バルコニー

1886年。油彩。カンバス。
愛弟子・ベルト・モリゾが描かれていることで有名な作品。彼女はマネの弟と結婚しました。3人が全員違う場所を見ているのが不思議な絵です。この絵もそうですが、彼は他の印象派の画家とは違い、黒という色をとくに重要視していました。マティスは後に、彼の黒は「明るい黒」だと評しています。


マネ/フォリー=ベルジェールの酒場

マネ/フォリー=ベルジェールの酒場

1882年。油彩。カンバス。
『オランピア』『草上の昼食』で当時のサロンを大騒ぎさせた「印象派の父」ことマネの晩年の傑作です。フォリー=ベルベージュは当時大人気だった大型カフェで、今で言う総合娯楽施設。年間50万人の入場者数があったとか?きっりっとした、働く大人の女性がなんともカッコイイです。


ミレー/種をまく人

ミレー/種をまく人

1847-48年。油彩。カンバス。
ゴッホやダリにも影響を与えた写実主義の巨人です。日本人には山梨県立美術館にある「種まく人(1850年)」が有名でしょう。彼は田園風景ではなくそこで働く農民達の生活を描き続けました。晩年南仏に移ったゴッホは「種まく人」を何度も描いています。


ムンク/叫び

ムンク/叫び

1893年。油彩・パステル・カゼイン。厚紙。
絵を知らない人にも説明不要な、表現主義の巨人・ムンクの最も有名な作品。フィヨルドを臨むオスロ郊外の絵ですが、この絵の持つ巨大な負のパワーにはどんな北欧の景色も真っ赤な魂のうねりにしか見えません。自分の絵の中にこれほどまで自身の魂を投影するのは、かなりの生のパワーを消費すると思います。


ムンク/桟橋の少女たち

ムンク/桟橋の少女たち

1901年。油彩。麻布。
説明不要「叫び」で有名なムンクの、あまり有名でない絵です。人間の心理の奥底を色で表現しようとするムンク。「叫び」ほどにはないにせよ、この作品にもただ自然を模倣しようとは微塵も思っていない、彼の魂の「叫び」を感じます。落ち着いた絵なんですけどね・・・


モネ/アルジャントゥイユの花咲く堤

モネ/アルジャントゥイユの花咲く堤

1877年。
モネが続きます。この絵は夕陽が素晴らしいですね。印象派の代名詞というのも頷けます。彼の代表作に「印象、日の出(1873年)」がありますが、それよりは写実的かもしれません。いや、彼の眼に映ったこの日の堤の光が、こういう感じだったのでしょう。それにしても、素晴らしい構図です・・・美しい。


モネ/グランド・ジャット島

モネ/グランド・ジャット島

1878年。
よく画材にとりあげられる島です。モネの作風がよく出ています。ゴッホは、印象派ではモネしか認めていなかったそうです。セザンヌも、彼を高く評価しています。


モネ/セーヌ河の日没、冬

モネ/セーヌ河の日没、冬

1880年。
妻・カミーユが1879年に死去し、一時制作意欲を消失させたモネが、明けて1880年に大寒波に見舞われたフランスの氷結したセーヌ河にモチーフを得て描いた作品。「印象・日の出」(1973年)に似た色彩と構図ですがより完成されています。この後、各地を転々としながら、モネは様々な連作を手がけていきます。


モネ/睡蓮

モネ/睡蓮

1907年。
1899年から、モネは20年にわたって何百枚と「睡蓮」を描きますが、これは最も一般的な作風でしょう。「モネと水辺展」に出展されていたものです。個人蔵らしいので美術館蔵ではなさそうです。


モロー/一角獣

モロー/一角獣

1885年。油彩&水彩。カンバス。
象徴主義の代表的画家であるギュスターヴ・モローの代表作。眼に見えないものに形を与える象徴主義ならではの作品です。絢爛豪華な衣装や微細な描きこみは半端ではなく、彼は「自分にはコレが見えるから描くのだ!!」と言っていたようです。晩年はアトリエを開き後進の指導に取り組み、マティスなどを輩出しています。


ルソー/夢

ルソー/夢

1910年。油彩。カンバス。
「素朴派」と呼ばれ、絵画は完全に独学だった在野の巨人・ルソーの代表作の一つ。初恋の女性ヤドヴィガをヒロインに据えて描かれたといわれています。ルソーの真骨頂ともいえる「葉っぱの描写」が堪能できます。怪しげな原住民が覗いているのがイカス構図です。その他、いろいろな動物がたくさん隠れており、子供心に見ていて楽しい作品でした。


ルドン/日本風の花瓶

ルドン/日本風の花瓶

1908年。
50歳以降のいわゆる「色彩」の時代に描かれた絵は、神話などを題材にしたファンタジックなものが多いのですが、こちらは静物画。しかも和風の花生けに美しい花の生けられたなんとも華やかな、日本人好みの逸品となっています。砂美はルドンの晩年の作品は非常に好きですが、画家の世界では前半の「黒」の時代を評価する方が多かったようです。


ルドン/目を閉じて

ルドン/目を閉じて

1890年。油彩。カンバス。
初期はモノクロ作品が多く、次第に幻想的・神秘的な題材でなカラー作品を多く手がける象徴主義の画家の一作。この絵はオルセー美術館所蔵で、ルドン夫人を描いたものです。彼の絵に色彩の世界が広がり始める頃の、転換期の名作として知られています。


ルノワール/パリジェンヌ

ルノワール/パリジェンヌ

1874年。油彩。カンバス。
なんともルノワールらしい、光に溢れた柔らかく健康的で美しいパリジェンヌの肖像画。彼の技法はドライブラシを多用するスカンブルという技法だそうです。


ルノワール/ブージヴァルの踊り

ルノワール/ブージヴァルの踊り

1883年。油彩。カンバス。
ルーベンスの女性画に、さらに光と空間との調和を与え至高の女性画を生み出したルノワール。
裸婦や女性の肖像を描かせれば印象派で最高の画家です。ベルト・モリゾやマリー・ローランサンら女性画家にも多大な影響を与えたルノワール。レンブラントも好きだが何故か非常に暗い絵が多いので、それは嫌いと言っていた彼・・・そのとおりかも。砂美も同じ意見です。


ルノワール/ムール貝取り

ルノワール/ムール貝取り

1888-1889年。
子供が3人と、それを見守る母親という彼にしては珍しい題材に取り組んだ絵で、しかも貝を取りにいく家族という、印象派時代に得意とした屋外に題材を求めた絵です。働く人々を描かせても一人前(というよりかなりこの絵はほのぼのしていて、非常に印象がよろしい)の仕事をする彼には全く持って脱帽です・・・・・・


ルノワール/レース帽子の少女

ルノワール/レース帽子の少女

1891年。
この頃からルノワールは一度作風が変わり、やわらかく温かい肖像画を数多く残していますが、これものその一つ。印象派の画家としても多大な功績のある彼ですが、肖像画家としても絵画史に燦然と輝く作品を数多く残しており、数々の美術館や展覧会でその偉大な功績を目にする事ができます。ってうんちくは彼ほどの偉大な画家には全く必要ないですね。